ストーリー
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生命の痕跡はどこにも見られない混沌の世界。
一筋の光が流れ込んで陰を生み出し、
光と影が交差した場所に突如現れた時計塔から「時間」が流れ出た。
空には眩しい太陽が昇り、
荒れた大地には生気溢れる芝生で満ち始めていた。
やがて木が育ち、林は森となり、
鳥のさえずりがかすかに響き渡った。
そしてついに、太陽の子供たちが生まれた。
彼らの赤い瞳は、暖かい日差しよりも美しく輝いていた。
太陽の子供たちは、自分たちが生まれるずっと前、遥か昔から聳え立つ時計塔のことを「光陰の塔」と呼んだ。
光陰の塔が放つ光は、世界のどこからでも見えると言う。
しかし、その光も永遠には続かなかった。
永劫の時の中で古びてしまった光陰の塔は、もはや時間を取り込むことができず、粉々に砕け散ってしまう。
時間が止まり、混沌の影に包まれた世界で全ての生命体は眠りに落ちていたが、
子供たちの赤い瞳には、依然として光の意志が残されていた。
太陽の子供たちは時計台の力を取り戻すため、
散らばった時間のかけらを探し求める旅に出る。